私たちが生活する中で、さまざまな場面で
「空いている席」が存在します
それは学校の係や地域活動、職場のプロジェクトなど
誰かがやらなければいけないけれど
やりたがる人がいないもの
今回はその「空いてる席を埋める」ことの重要性
について考えてみたいと思います
具体的な例でいうと
会社では、正直「面倒くさい仕事」というのがあります
これはどこの職場でもあると思います
そしてだいたい誰もやりたがらない
例えば
会議の準備で議題を作成したり資料を準備したりするのは
時間を要するわりに参加者の反応が薄かったりするので
面倒に感じます
クレーム処理などの顧客対応も
やり取りには大きなストレスがかかり
やりたがる人はいないでしょう
けれども
誰かがやらなければならない仕事です
それを
自分がやるのです
皆がやりたがる仕事をやる人はたくさんいます
それは代わりはいくらでもいるということでもあります
やりたがらない面倒な仕事をやる人は
代わりのいない貴重な人なのです
これは大きなメリットだと思います
周りの人から感謝される存在になるのです
他にも大きなメリットがあります
自分自身が成長することです
私が昔働いていた会社の、尊敬する上司に言われました
「面倒な仕事をやりなさい」
面倒な仕事をすると
問題解決する力や
困難な事案にも対応できる力がつき
自分がどんどん成長していくのを感じることができます
仕事を覚えて成長するうえに
周りからは感謝されるのです
そしてなにより
人が嫌がることを率先してやると
心が美しくなり
人間としての輝きが増していくと思うのです
その内面の美しさは外見に表れてきます
ノートルダム清心女学園の理事長、渡辺和子さんは
学生たちに次のような言葉を話されています
『面倒だからしよう』とつぶやいて
『しようか、どうしようか』と迷う時にはしてごらんなさい
その積み重ねがあなたがたを美しくしてくれるから
(渡辺和子「面倒だから、しよう」,2017年, 幻冬舎文庫出版)

身近なところでも「空いている席」はあります
普段の仲間との会話の場でも
話す人ばかりいる場なら「聞く人」に
話す人がいなくて、みんなが黙っている場なら「話す人」に
という具合です
初めてのメンバーでカラオケに行った時の
最初の一曲目を歌うこともそうだと思います
誰かがやってくれるといいな、を
自ら進んでできる人間になりたいと思います
ありがとうございました。
50歳役職なし。キャリアカウンセラー。
タフに真面目に仕事に取り組んできた氷河期世代女性です。
50代のこれからの働き方や50代からはこれをやろうを、もがきながら考えていきます。