夫と2人きり…50代からの夫婦関係に悩むあなたへ

やることのすすめ
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子どもが家を出たあと、家の中が驚くほど静かに感じられる。
親の介護が現実味を帯びてくる。
そんな変化の波が押し寄せる50代。

これまで家族と過ごしてきた自分が「私はこれからどう生きるんだろう?」と、ふと思うときがあるのではないでしょうか。

特に、子供たちの独立で夫婦関係に悩みを感じるようになるのは決して珍しいことではありません。
今回は、私自身の体験も交えながら「50代からの夫婦関係の築き直し」についてお話しします。


■ 子どもの独立で気づく“夫との距離感”

子どもが大学進学で家を離れたとき、それまでの忙しさが嘘のように、時間がぽっかり空きます。

夫と二人で食卓に向かうたびに、妙な緊張感。
「こんなに会話がなかったっけ?」と、驚きます。今まで会話の中心は子供のことでしたが、今はそれもありません。

こうした感覚は「空の巣症候群」とも言われ、特に女性に多く見られるそうです。
これまで“母親”としての役割に集中していた分、夫との関係性が浮き彫りになるタイミングでもあるのです。


■ 親の介護が映し出す、夫婦の価値観の違い

私の母が足を骨折して入院した際、介護について夫と話し合う必要が出てきました。
私はできるだけ自宅で見守りたいと思っていたのですが、夫は「施設の方が安心じゃないか」と言いました。

その言葉に、最初はショックを受けました。「冷たい」と感じたのです。
でも落ち着いて話してみると、夫は私の体調を心配しての提案だったと分かりました。

厚生労働省によると、50代後半から介護に関わる人が一気に増えるといいます。
こうした“現実的な問題”が、夫婦間の価値観の違いを表に出すきっかけになるのです。

でも、それは悪いことではありません。
むしろ、ここで対話することで「ふたりの考え方の違い」を知り、歩み寄るチャンスにもなります。


■ 会話の“量”より“質”が大切

私たち夫婦は、これを機に「月1回、ふたりで外にランチに行く日」を決めました。
最初はぎこちなくても、だんだんと気持ちのやりとりが自然にできるようになってきました。

心理学では、「長続きする夫婦関係には“自己開示”が必要」と言われます。
つまり、自分の気持ちを素直に伝えることが、関係を深めるカギなのです。

とはいえ、長年一緒にいる相手に“今さら話すのは気恥ずかしい”という気持ちもありますよね。
でも、一言でも「最近、ちょっと疲れてるの」と伝えるだけでも、心の距離は縮まるものです。


■ これからの夫婦関係は、“再構築”できる

「もう今さら変わらないよ」と思ってしまいそうですが、実はこの年代こそが“夫婦関係を育て直す”絶好のタイミングなのかもしれません。

・一緒に新しい趣味を始めてみる
・夫婦ふたりで旅行にいってみる
・家の中のルールを見直してみる
・今後の老後の暮らしについて語り合ってみる

どれも、これからの「ふたりの人生」をより良くするための第一歩です。


■ 最後に:夫婦関係に“正解”はないからこそ

周りと比べる必要はありません。夫婦の正解もありません。
正解がないからこそ、自分たちにとって居心地のいい関係をつくっていけるのです。

悩むことがあっても、投げ出さず。
これまで一緒に築いてきた時間があるからこそ、これからも育てていける、はずです。

「これからのふたり」を大切にしていけば、自分たちだけの夫婦の形ができていくでしょう。

愛する者と一緒に暮らすには一つの秘訣がいる。すなわち、相手を変えようとしないことだ。
                 (ジャック・シャルドンヌ/フランスの作家)

子供の独立を機に「我慢の時代」を終わりし「離婚」という選択をする人も少なくないと思います。

あなたは、夫婦つづけますか? それとも、夫婦やめますか?

ありがとうございました。

窓ぎわみやび

50歳役職なし。キャリアカウンセラー。
タフに真面目に仕事に取り組んできた氷河期世代女性です。
50代のこれからの働き方や50代からはこれをやろうを、もがきながら考えていきます。

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