50代での仕事の失敗と向き合い、立ち直る心の整え方

職場でのすすめ
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「こんなミス、昔の私ならしなかったのに…」

そんなふうに思う瞬間、ありませんか?

50代にもなると、それなりに経験も積んで、「仕事の流れ」や「人との関わり方」もわかっている。
だからこそ、ちょっとしたミスや見落としがあったときのショックは若い頃より大きいものです。
「どうしてこんな初歩的なことを…」
「もしかして、年齢のせい?記憶力の問題…?」
なんて考えが頭を巡ってしまうこともあるかもしれません。

年下の部下に指摘されたとき、あなたならどうしますか?

自分が「指摘される側」になり、そのたびに年齢や立場を意識せざるを得ないこともありますよね。

私自身、少し前にこんな経験をしました。
報告書の数値を間違えて入力してしまい、それを気づいたのは30代の部下でした。
「すみません、ここの数字、ちょっと違うように見えるんですが…」
と、遠慮がちに指摘してくれたんです。

最初はドキッとして、言い訳したくなった自分もいました。
でも、深呼吸して、「ありがとう、気づいてくれて助かった」と言ったら、その子がパッと笑顔になってくれて。
その笑顔を見た瞬間、とても指摘しずらかったと思うけど私のために伝えてくれたんだ、と心から思えたんです。

「若い子に注意されると最初は戸惑うけど、実は“そういう関係が築けてる”ってことなんですよね。信頼してるから言ってくれる。それに気づいたとき、自分の見方が変わりました」(54歳・女性・営業職)


「50歳を過ぎてから、書類の確認ミスが増えた気がします。若い頃には考えられなかったのに…。それを年下の部下に指摘されて、本当に情けなかったです。でも、その子が最後に“でもいつも頼りにしてますよ”って言ってくれて救われました」(52歳・女性・事務職)

部下に指摘される痛み。でも、その瞬間にも意味がある

自分よりも若い人に注意されたとき、恥ずかしさや悔しさが湧き上がってくるものです。私も経験があります。

でも、それって「恥ずかしいこと」ではないと思うんです。
自分が長年積み重ねてきた経験と真剣に向き合っているからこそ、心が揺れるんです。
そして、そうやって心が揺れたあとに、「ありがとう」「気づかせてくれて助かった」と素直に言える人って、とてもかっこいいと思うんです。

それに、指摘した部下のほうだって、きっと内心はドキドキしていたはず。「気を悪くしないかな」「嫌われたらどうしよう」なんて、不安を抱えているかもしれません。そんなとき、こちらが一歩心を開くことで、職場全体の空気がぐっと和らぎ、みんなが成長していける環境になると思います。

年齢を重ねたからこそ持てる「柔軟さ」と「余裕」

50代になると、若い頃にはなかった“心のクッション”のようなものが育ってきます。
失敗したときの落ち込みも、もちろんあるけれど、
「この経験をどう活かせるか」
「この場面でどう振る舞うか」
そうやって“その先”を考える力が備わっているのも、この年齢ならではだと思います。

大事なのは、失敗した自分を責めず、ちゃんと認めて、そこからもう一度立ち上がること。
そして、周囲への気遣いと自分自身へのいたわり、そのバランスをとること。

最後に——失敗は、一旦立ち止まるサイン

若いころのように勢いで走り抜けるのではなく、
一度立ち止まり、自分の心の声を聞き、
「今、私にとって何が大切なんだろう」と問い直す。

そんな時間をくれるのが、もしかしたら“失敗”という出来事なのかもしれません。

失敗を「落ち込みポイント」にするのではなく、「見直しポイント」として捉える。
それができたら、次はもっと軽やかに進んでいけるはずです。

年齢を重ねることは、失うことばかりではありません。
むしろ、周りへの思いやりや、自分自身を優しく受け止める力は、年齢とともに磨かれていくものです。

だからこそ、50代の私たちは、どんな失敗も、未来の自分の糧にしていける。
そんなふうに、肩の力を抜いて、少しだけ深呼吸して、また歩き出していきましょうどて

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ありがとうございました。

窓ぎわみやび

50歳役職なし。キャリアカウンセラー。
タフに真面目に仕事に取り組んできた氷河期世代女性です。
50代のこれからの働き方や50代からはこれをやろうを、もがきながら考えていきます。

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