「知っている」をやめよう
わたしが50歳に達したいま
さまざまな経験を積んできたうえで
特定の言葉や情報を耳にしたとき、
その一部を聞いただけで
「それについては知っている」
と、思い込んでしまうことがあります
例えばニュースやSNSで見かける情報
友人との会話での
断片的、一方的な知識や情報がそれにあたります
ここでまた自分に問いたい
それ本当に知っている?
その知識は表面的なものではない?
例えば、私は最近マインドフルネスに関する本を読みました
この言葉自体は知っていましたが
実際にその概念が何を意味するのか、
どのように実践すればよいのかは
本を読むことで初めて知りました
本を読むまえの私は
その言葉の意味を知っているに過ぎないのに
「知っている」と思ってしまっていたのです
この本を読んでマインドフルネスについて言葉の意味以上のものを
「知りました」
知識は深まりました
がしかし
この一冊だけではまだまだ自分は「知らない」のです
50年生きてくると確かにいろいろな物事に触れる機会が増え
「それ知ってる」も増えますが
「それ知ってる」といった時点で
自分の知識を深めるチャンスを失います
また、年齢を重ねると「知らない」ということを、恥ずかしいことと
思ってしまう場面もありますが
決して恥ずかしことではなく
むしろそれを認識することで
新しい学びの扉が開かれるのです

「知らない」と言うことは
私たちが成長するための出発点です
「知らない」と言えば
いくつになっても成長することができる
なんて素敵なことでしょう
これからも未知の世界に好奇心を持ち続け
学びの旅を楽しむために
「知っている」をやめて
「知らない」と言おうと思います
「私はなにも知らないということを知っている」
(ソクラテス/古代ギリシア哲学者)
今日は次女の高校卒業式でした
これから新しい世界に踏む出す彼らはきらきら輝いていました。
ありがとうございました。
50歳役職なし。キャリアカウンセラー。
タフに真面目に仕事に取り組んできた氷河期世代女性です。
50代のこれからの働き方や50代からはこれをやろうを、もがきながら考えていきます。